2021年5月3日月曜日

 


基本情報

職業:ライター / 通訳

キーワード:子どもの福祉、家族政策、子どもの権利、教育、社会的養護、周産期ケア


掲載・発表

「現代ビジネス」 フランスの児童福祉について

https://gendai.ismedia.jp/list/author/akikoawa

   「フランスの不登校児個別支援校」

   「フランスの学校のいじめ対策」     

   「フランスの学校はいじめや不登校にどう立ち向かっているか」

   「コロナ禍のソーシャルワークと連帯」

   「安全に家出できる場所シェルターに逃げる子どもの親を支援する」

   「安全に家出できる場所シェルターに逃げる子どもを支援する」

   「路上エデュケーターという仕事」

   「ネットエデュケーターという仕事」

   「施設出身者支援」

   「『親であること』を支える福祉」

   「赤ちゃんを殺す親についての研究」

   「家庭内暴力の支援」

   「虐待防止の方法」

   「愛していても虐待死が生まれる理由」

   「コロナ禍の教育」

『対人援助学マガジン』

2021年9月第46号 pp.282-326

「フランスのソーシャルワーク(5)児童保護フランスにおける近年の法改正 - 虐待という言葉を使わず全ての子どもに福祉を届ける」

https://www.humanservices.jp/wp/wp-content/uploads/magazine/vol46/46.pdf

2021年6月第45号 pp.323-380

「フランスのソーシャルワーク(4)フランスの匿名出産、養子縁組、里親 - 『幸せな幼少時代を過ごし開花していくために』子どもにどのように親を与えるか」

https://www.humanservices.jp/wp/wp-content/uploads/magazine/vol45/53.pdf

20213月第44

「フランスのソーシャルワーク(3)フランスの児童福祉の仕組み - どのように子どもの権利を守ろうとしているか」 

https://www.humanservices.jp/wp/wp-content/uploads/magazine/vol44/52.pdf

20201243

「フランスのソーシャルワーク(2)フランスの児童福祉の特徴・価値とその背景」

https://www.humanservices.jp/wp/wp-content/uploads/magazine/vol43/53.pdf

2020942

「フランスのソーシャルワーク(1) ソーシャルワーカーはかかりつけ医」

https://www.humanservices.jp/wp/wp-content/uploads/magazine/vol42/52.pdf 

 

『福祉のひろば』総合社会福祉研究所

連載「ミリタンが実現するフランスの福祉 - 社会的な信念を貫くソーシャルワーカーたち - 」

2021年10月624号「子どもの貧困対策は『女性の経済的自立』を支えること」 

2021年9月623号「『社会を変化させる』ソーシャルワーク」pp.48-49

 

2021年4月 日本財団ジャーナル「フランスの子育て支援」

https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2021/55029

20213月 しんぶん赤旗「くらし・家庭」

    1「フランスの『親であることの支援』- 子どもに同じチャンスと同じ権利を」

 2 「フランスの『親であることの支援』-子のための親のケア」

 3 「 フランスの『親であることの支援』- 自分のことを大切にできる人間に育てる」 

    4  「フランスの『親であることの支援』- 「したい」を伸ばす、生き方や価値を尊重する」

20213月『地域保健』第522号東京法規出版「フランスの児童虐待予防の取り組み」

https://www.chiikihoken.net/wp-content/uploads/2021/06/net_awa.pdf

20201121日付「しんぶん赤旗」「赤ちゃん遺棄なくすには–『親になる支援』」

20199月『人間と教育』1032019年秋 民主教育研究所編pp.52-59

「社会的養護と子どもの権利条約—フランスとの比較の中で」

2007日本とスイスの施設で暮らす高校生たちについてのルポルタージュ『親なき子』(ペンネーム島津あき)出版 

 

講演、口頭発表

2021年9月 CNAEMO全国在宅教育支援委員会講演 

2021年9月 ACT SDGs いじめ問題のいま 問題と根本原因を探るためのクロストーク

2021年9月 日本財団妊娠SOS事業講師

2021年8月 日本財団子どもサポートプロジェクト講師

2021年8月 対人援助マガジントークライブ「フランスのソーシャルワーク」

20215 児童福祉法研究会 発表「フランスの里親・養親・匿名出産」

2021年2月 経営合理化協会招待講師 「フランスのコロナ対策と福祉」

20211月 児童福祉法研究会 発表「フランスの児童福祉法—特徴と近年の動向」

202011月対人援助学会 第12回大会基調講演「パンデミックのなかの対人援助の課題」「フランス児童福祉分野の対人援助—「予防」と「連携」そして「連帯」へ」

20209月日本テレビ「スッキリ」出演「子どものSNSトラブル」についてフランスの取り組み

20202月 立命館大学人間科学研究所2019年度人間科学研究所年次総会 基調講演

「日本とフランスの多様な家族における育ちの比較研究をとおして」

20202月 三重県助産師会みっくみえ「フランスの子どもの福祉」講演

 

調査協力

2021年9月 厚生労働省2021年度子ども・子育て支援推進調査研究事業

  「妊娠に葛藤を抱える女性に対する支援を実施する機関の支援方策に関する調査研究調査コーディネート

20213月「コロナ禍の出産、産後ケア」フランス調査コーディネート・通訳・翻訳

20203月 厚生労働省2019年度子ども・子育て支援推進調査研究事業

    妊娠を他者に知られたくない女性に対する海外の法・制度が各国の社会に生じた効果に関する調査研究」フランスの調査・翻訳担当 (担当内容はp.9-10に記載、担当ページp.107-136)

     https://www.seedplanning.co.jp/custom/pdf/ninshin_report.pdf

20203月 路上生活者支援、路上生活者支援施設調査コーディネート・通訳・翻訳

20202月 社会的養護リービングケア研究調査コーディネート・通訳・翻訳

201910月「学校・相談所・医療機関の協働による10代の予期せぬ妊娠予防から産後までの支援構築」 フランス調査コーディネート・通訳・翻訳

 

授業

2020年5月 Paris Nanterre大学EFIS(Master éducation familiale et interventions socio-éducatives en Europe) Conversations sur le travail social international 招待講師 "Le travail social et poliques sociales françaises dans la perspective internationale (France-Japon)

202010月 早稲田大学社会科学部ゼミナールII福祉社会研究招待講師

202012月 目白大学人間福祉学科「ファミリーソーシャルワーク論」招待講師

20206月 目白大学人間福祉学科学部1年「児童福祉論I」招待講師

20206月 埼玉県立大学社会福祉子ども学科学部2年「社会的養護」招待講師

 

教育・資格

2021年4月 児童保護に関する法改正と近年の判例実務者研修修了(フランス)

2021年3月 乳幼児、子ども、思春期それぞれの心理的・身体的・性的虐待、暴力被害経験の観察技術実務者研修修了(フランス)

2021年1月 家族システミックアプローチ実務者研修修了(フランス)

2020年9月-12月 エデュケーター国家資格養成コース受講(フランス)

20189  フランス国立社会科学高等研究院 社会学科修士課程修了

     「パリ郊外の社会的養護—どのように社会化を経験するのか」

20179  フランス国立社会科学高等研究院 健康・社会政策学科修士課程修了

     「パリ郊外の子どもの育ち-施設の子どもから見た家族・学校・福祉」

20073月社会福祉主事資格取得

2005-2007年 首都圏にて生活保護ワーカー

20053月児童指導員資格取得

20053月一橋大学社会学部卒業

2000-2005年 首都圏の児童自立支援施設にて学習ボランティアをしながら日本とスイスの施設を訪ね歩き短期・長期滞在をする

2021年3月21日日曜日

「赤ちゃん遺棄なくすには」

 しんぶん赤旗 2020年11月21日



新聞連載「親であることの支援」

しんぶん赤旗2021年3月

「フランスの親であることの支援」

①子に同じ機会、権利を

②子のための親のケア

③自分を大切にできる 

④「したい」をのばす

 



 


2020年3月23日月曜日

フランスの不登校児用専用学校①

フランスの不登校児専用学校① 
ー ケアが必要な子どもたちに最先端・最高のケアを ー

 私が調査をしているパリ郊外の不登校児専用学校について数回にわたって紹介したい。
他の記事にも共通しているが、フランスは県や地域によって仕組みが大きく異なることと、様々な民間団体が県の委託を受け運営しているのでフランス全域で同じ取り組みがされているわけではない。
 
 以前の記事でも述べたようにフランスで不登校でいることは制度上許されておらず、両親が積極的に状況を改善しない限り裁判所の判断も仰ぐ。本人の希望もふまえ、自宅にソーシャルワーカーが通う在宅教育支援、施設入所、全寮制学校への転校、日中入所などの方法がとられる。そのうち日中入所施設に著者は2016年より調査のため通っているのでご紹介したい。

 
最先端の学術、専門性を持ったパートナーと組み最高の教育を 
ー 外部の社会的資源を活用 ー
 児童相談所のケアを受けるようになれば、在宅であれ施設や寮であれ、きめ細やかな取り組みをしている私立の学校や、専門家の治療も受けることができるようになるということである。
 
 私の調査している日中入所施設はアトリエ・スコレール(学校アトリエ)という名前で、場所はパリ郊外にある。アソシエーション(民間団体)が運営しており、資金は児童保護施設と同じように県からまかなわれている。独自に寄付なども受け付けており、旅行などの活動費は寄付でまかなっている。例えば近所に支店のある銀行で子どもたちの描いた絵の展覧会をおこない、銀行職員の家族などが購入してくれる。多くの子どもが裁判官命令により来ており(親の同意なし)、一部の子どもは親子の希望で入所している。日中入所なのでそれぞれ自宅から通っている。
 外部の力を大いに利用しており、研究者の出入りには積極的である。ある大学の脳科学の研究チームは、子どもたちの脳波を定期的に調べに来ていて、どのような活動や支援が子どもたちの脳のどの部分に影響しているか研究すると同時に、教育チームに定期的に脳科学の世界で立証されている研究の中で教育に使えるアイデアをレクチャーしている。私を受け入れてくれたのも、同じ理由で、まだ学生だったにも関わらず、社会学の世界で勉強した内容、観察して考えたことを職員にフィードバックして欲しいと期待されていたし、子どもたちにとってはなるべく多くの大人に出会うことが重要だと考えられている。私も通ううちにチームや子どもたちの要望に応えて、食堂で日本食を作ってあげたり、子どもたちをラーメン屋さんに連れて行ってあげたり、イベントを開くときに在仏日本企業の協力を仰いだり、日本好きの子どもの日本留学を実現したりするようになった。自分の父・母から期待することを全て得られなくても「出会った人が与えてくれるものは全て受け取りなさい」、実親とは別に「ソーシャルファザー」「ソーシャルマザー」を見つけて相談したりいい影響をもらったりしなさい、と子どもたちは教えられていた。日本では、一人の子どもだけお出かけに連れ出すなどは不公平だと禁止されていることがあるが、ここでは「子どもたちは世の中が不公平なことはとっくに知っている。自分に与えられるものは、自分が関係性を築けたということだから受け取りなさい」と言われていた。

子どもの通う学校も施設も子どもが決め、自分で契約する
 裁判所命令、もしくは親子の希望で児童相談所のフォローが開始された子どもは、児童相談所のワーカーとともに複数の場所を訪問する。
 面接で、まずは子どもが希望を言い、職員がアトリエ・スコレールの紹介をする。後日子どもから入所の希望があれば施設は受け入れの可否を決め、お互いに入所の方向性となったら子どもは再度訪問しアトリエ・スコレールでの一年間の目標と約束事を設定、お互いにサインをして契約の成立となる。入所が決まらなかった場合は児童相談所職員は他の施設を探ことになる。契約なので、子どもも継続するためには約束事を守らなければならない。

脳を目覚めさせ、成功体験を積み重ねれば自ら勉強に再チャレンジしたくなる
最初の数ヶ月は自信をつけることに専念
 アトリエ・スコレールは11歳から18歳まで受け入れており、個別指導をする。それぞれの子どもに先生が個別の時間割を作る。最初は子どもの希望するアクティビティがメインであり勉強はおこなわない。脳を活性化させ「初めてのことに取り組んでみたい」「もっと上手になりたい」という気持ちを十分育てるためである。そして「できなかったことができるようになる」経験を重ねる中で自信をつけ、チャレンジしたい内容が自然に増える過程の中で勉強に再度取り組むような流れを作るためである。例えば、馬に乗ったことのない子どもが自在に馬を乗りこなすようになることの与える効果はとても大きい。
 唯一皆が一緒に受ける授業は演劇である。実際に舞台俳優から習い、年度末に発表会をするのだが、子どもたちが人前で表現することを自然にできるようになること、自分の得意な役柄を見つけて演じ皆に賞賛されること、皆で雰囲気を作り共有の楽しい時間を作り作品を作っていくこと、大きな成長を見ることのできる機会である。また、演技の中で感情のコントロールを学ぶようになる。目指しているものを実現するために今自分が何をしなければならないか考える機会にもなる。
 子どもの準備ができたら勉強を始めるが、勉強は授業の形をとるのではなく個別指導で、勉強の遅れを取り戻したら通信制の学校に登録して勉強を先生に見守られながら進める。問題なく通信制の勉強についていけるようになったら一般の学校に戻るという流れである。

 アトリエ・スコレール全体の時間割は以下である
  
その中の1人の生徒のものは以下でなる。彼は17歳と最終学年で一般の高校に編入する直前なので勉強が多めだ。
彼はパソコンやゲームが得意なので、プロのゲームプログラマーのもとに毎週月曜通い終日プログラミングをして自身のゲームを完成させた。プロの人たちと一緒の環境でプレッシャーに打ち勝つことが挑戦であった。しかし、一年以上通うなかで、漠然とした夢だったプログラマーというものがどのような仕事か理解し、仕事とするために自分がするべきことも明確になった。タイ・ボクシングを習いたいと希望を言ってからは、放課後、アトリエのスタッフと一緒に外部のクラスに通うようになった。
このように、外部の機関も積極的にプログラムに組み込む。
修学旅行も子どもに合わせて決める。セネガル人の父がいるけど会ったことのない子どもはセネガルへの一人旅に出たし、施設を来年出るが親友と一緒の時間を過ごしたい二人は二人旅、心理士と旅行しゆっくり話したい子どもは心理士と出かけた。
ある日本好きの子どもは日本のフリースクールに三週間の留学を実現した。
続く

注目の投稿

基本情報

職業:ライター / 通訳 キーワード:子どもの福祉、家族政策、子どもの権利、教育、社会的養護、周産期ケア 掲載・発表 「現代ビジネス」 フランスの児童福祉について https://gendai.ismedia.jp/l...